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樹種の特長 ~ブラックウォルナット編~
2021.11.29「富山県って何が有名?」
県外の方からこんな質問をいただいたら、
寒ブリか白エビ、ブラックラーメン
または、黒部ダムか日本三霊山である立山連峰!
この辺りがおおよそ出てくる答えかもしれません。
お魚か自然か。
豊かさの基準は人それぞれですが、
都会のように派手派手しさはない場所ではあっても、
とても豊かさを感じるところだと感じています。この時期の立山連峰は、特に美しく壮大です。
***
さて今回は、
世界三大銘木としても知られる高級材、
ブラックウォルナットをご紹介していきます。
ブラックウォルナットは、アメリカ東部に自生する
クルミ科属の落葉広葉樹になります。
そしてこのブラックウォルナットの最大の魅力は、
何と言っても紫色がかった暗褐色の深みある色調と
杢目の美しさです。
実は、丸太をカットした後はもともとその色調ではなく、
緑がかった茶色をしています。
カットした後、空気に触れた表面が徐々に
あの深みある紫を帯びた暗褐色に変わっていきます。
↓カットした後の表面
↓カットしてしばらく時間がたった表面
他の樹種に着色しても、再現が困難な色合いを持ち、
独特の気品を醸し出しています。
経年変化については、無垢材は使っていくうちにだんだんと
飴色に経年変化する材料が多い中で、ブラックウォルナットは
徐々に黒味、紫味が抜けて黄味がかった明るいまろやかな茶褐色へ
変化し落ち着きます。
厳しい寒さの中でゆっくり時間をかけて育つため、その分密度が高く、
木質はやや重厚で、材木自体も硬く粘りある材質で、
衝撃にも強く、耐久性に優れている特徴を持っています。
他の材木と比べても高級な材料ですが、希少性ある価値ある材料でもあります。
弊社では、「板目」材に比べ伸縮率が半分の「柾目」材を使用しています。
ラグジュアリーで上質な空間を演出してくれる
安定した重厚感と、落ち着きある高級感を併せ持つ材、
それが "ブラックウォルナット"です。
さて次回は、
幾重にも重なった年輪と整った美しい木肌、
木の温かみある表情が特徴的な、
"米松ピーラー材"についてご紹介いたします。
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