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日本とお祭り
2025.06.03
会社のある、ここ富山県八尾町では
9月の1日~3日にある「おわら風の盆」といお祭りが有名ですが、
じつは5月3日にも「越中八尾曳山祭」という
280年以上の歴史あるお祭りも毎年行われています。
今年も開催されました。
曳山は、井波の彫刻、高岡の彫金、城端の漆工など、
富山県内にいた当時の名工たちの技術が集結しているもの。
日中は飾りが豪華な6基の曳山が、
夜にはその曳山に約400個の提灯をつけた提灯山車が、
町全体を練り歩きます。正直これまで、お祭りについて深く調べたことも
感じたこともなかったのですが、
ふと目にした情報で初めて知った「ハレ」と「ケ」という概念。
「ハレ」とは漢字で「晴れ」と書き、お祭りや、冠婚葬祭、お正月や節句など
特別な日を指し、「ケ」とは普段の日常を指すそうで、
かつての日本人は、ハレとケを明確に区別して生活してきたそうです。
ハレという、祭りなどの非日常的な体験を通して、
心身をリフレッシュし、日常「ケ」への生活に変化をつけることで
モチベーションを高めたり、メリハリをつけて、
より豊かな生活を送ってきたのが日本人なのだということを知りました。
お祭りによって、他にも様々な意味があるようですが、
こうした非日常とされる風習や催しものなどが長い歴史を持って
日本に根づき、今日まで続いてきた意義に少し触れた気がします。
現代では経済の発展や多様な娯楽の増加したことによって、
旅行やコンサート、テーマパーク、キャンプなど、
多彩で様々な非日常的体験が手軽に楽しめるようになってきました。
毎日が「ハレ」のような特別な日ばかりだと
特別感は薄れ、日常の「ケ」と同じようになってしまいますが、
豊かな生活環境のなかでも、日々の平和と平凡さが幸せであることを
忘れず、日常生活における非日常の瞬間を特別に感じながら、
生活全体を豊かにしていきたいものです。
日本の伝統や文化。
その意味を知るととても意味深く、
これまでとはまた違った目線で楽しんだり感じたりできそうです。
日本人として知っておくべきことさえも
まだまだ知らないことが多いなぁと感じている今日この頃です。
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